住区協議会の閉会・解散に当たっての雑感 |
第14期(最終期) 鷺宮住区協議会会長 大野三知雄 |
昭和54年7月、鷺宮住区協議会は地域の諸問題を解決するための協議機関として鷺宮地域センターに設立されました。当住区協議会は、中杉通りの踏み切り・歩道の安全・本線の拡幅工事の着工促進、環境・リサイクル、子どもの安全・防犯など諸問題に尽力し効果を収めてきましたが、平成17年、区の10ヵ年計画により、住区協議会に代わり、町会が主導する団体が運営する区民活動センターが地域活動のまとめ役を担うという方針が示されました。当住区協議会は地域に適合していたので存続の声もありましたが、6月12日、当住区協議会が地域で活動する場がなくなったと判断し、全体会を開き閉会解散することに決まりました。
当住区協議会の会長は、創立当初から地区町会連合会の会長が選出され、当鷺宮住区協議会は区内でも有数の成績を収めてきました。初代会長中庭正次さん、二代目大川清さん、三代目早舩二郎さんの後をつぎ、平成16年からは私が会長職を務めました。
特筆すべきことは、前任の各会長が極めて温厚で地域を愛し周りの人達によく気を配り会をまとめてきたことです。委員の皆さんはそれを受け継いでくれていて、不慣れな私にとりましては先輩の敷かれたレールを走るようなものでした。この気風は長い間の地域の生活の中に根付いたものと思われます。
かつては、農村地帯であったこの地域で、終戦後都心もしくは地方から移住された方が増えましたが、流出された方は少なかったと思われます。古くからの方、新しく来られた方がうまく同和した環境と住人の潜在力の賜物でしょう。
古老とも言われる大先輩の方から経験豊かな中老の方を経て若い方たちに伝えられるこの自然な仕組みは誠に妙を得たもので、まさに地域の宝といえるでしょう。この宝が次代の方たちへ永く受け継がれていくことを願ってやみません。
長い間温かいご支援誠にありがとうございました。皆様のご多幸をお祈りいたします。 |
平成21年9月 |
|