西武新宿線の立体交差化計画説明会」の報告

西武新宿線の連続立体交差化計画および関連計画についての説明会

正式には「都市計画素案説明会『西武鉄道新宿線(中井駅〜野方駅間)の連続立体交差化計画および関連計画について』」という長いタイトルの説明会の開催が中野区報に出ていたので、平成22年2月2日に開催された沼袋小学校での説明会に参加しました。

中野区ホームページ

説明会案内チラシPDFファイル

説明内容

昨年、測量や、環境アセスメントなどの調査を実施。国、東京都、中野区、西武鉄道の四者で中井駅付近から野方駅付近までの約2.4キロメートルについて鉄道を地下化することに決定したとのことです。

予定区間としては、中井駅の西側、妙正寺川を越えてから地下に入り、野方駅ホームの東側で地上に上がるもので、新井薬師前駅と沼袋駅は新たに地下にホームを整備し、中井と野方の両駅は現状のままとなります。
また、新井薬師前駅は急勾配の上に急カーブとなっているため、今回駅の北側に線路を移動してカーブを緩くするようにも計画しているとのことでした。

線路の地下化、高架化ともに工事費はほぼ同額と判明しこの区間の地下化が決定したそうで、総事業費約670億円の負担割合は国43%、東京都30%、中野区13%、西武鉄道14%との説明でした。
中野区は立体化に伴う踏切、道路の変更整備工事について負担するとのことです。

今後は、平成22年度に測量と説明会、23年度に都市計画決定などの法定手続き、24年度に事業認可と進み、その後8年間かけて工事をして、平成32年度に完成の予定。
中野区は、駅前広場、道路整備等の基盤施設の整備について、地元住民の意見を聞き、平成23年度に都市計画決定、その後これらの整備事業を約10年かけて実施して行きたいとしています。

平成7年に急行と普通電車の複々線化という方針で都市計画決定をしたが、その後乗客の減少が続き、今後もこの傾向は変わらないと考えて、この路線については現状通りに沼袋や鷺ノ宮駅での急行待ちをして、複々線化はしないと判断したと、西武鉄道が説明していました。

また、野方から西の区間については、井荻迄の踏切対策の検討を継続していくが事業化等のスケジュールはまだ決まっていないとのことでした。

会場は、主催者側の東京都、中野区、西武鉄道の説明担当者が22名、参加者は体育館という広い会場に用意された椅子に座れない人もいて、みな熱心に説明を聞いていました。
参加者からは、トンネル出口付近の騒音対策や、工事中の騒音、振動等を心配する声や、今後は近隣の声をもっと聞いてほしいという意見が出されていました。

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